
(M)と同様に内航で輸送されている石炭であるが、(13)とは銘柄、粒度等が異なり、粒度 1mm以下が 6.6%と非常に少なく、 9.5mm以下/ 1.00mm以上を66.4%占める粒度構成であるが、原試料の侭での測定の可否は明確ではないため、取り敢えず19.1mm以上を取り除き供試料とした。 (O) 重晶石 告示に提示されているのは、微粉鉱石の類いの重晶石を対象としているが、当該試料の入手が不可能なため塊鉱を入手し、微粉の場合と粉塊混合との比較をするために 9.5mm及び 1mm以下に粉砕後夫々を供試料とした。 (P) 高炉スラグ K 高炉に於いて銑鉄を製造する際に発生する物質である。高炉スラグには徐冷スラグと高圧水を噴射して急冷した水砕スラグ(急冷スラグ、スラグサンド)とがあり、高炉セメント原料、道路路盤材、軽量骨材等に用いられるが、用途により粒度が異なる。一般的に徐冷スラグは塊状のものが多く、水砕スラグは粒径が細かい。今回提供された試料は最大粒径140mmと非常に大きな塊を含む粉体の少ないものであり、徐冷スラグと推測する。この様な塊状態では測定に供することは先ず不可能であり、また、液状化現象が発生することは全く考えられない。従って、試験に供するために13.2mmにて篩分け、13.2mm以下はそのまま測定に供し、一方13.2mm以上については13.2mm以下に粉砕し粒度の調製を行ない測定に供することとした。 但し、この場合は破砕するために粒径が自然体ではなく、水砕スラグの粒径とは異なるので測定に関する意義の可否については検討を要するが、実際に適応する試料が入手不能とすれば止むを得ないことと考え供試料とした。 (Q) 高炉スラグ N (P)と同様の高炉スラグであるが、(P)とは若干異なり最大粒径が60mmであり、粒径に大きな違いがある。しかし、測定に適する状態ではないため、(P)と同様に取り敢えず13.2mmにて篩分け、13.2mm以下はそのまま測定に供し、13.2mm以上については13.2mm以下に粉砕し粒度の調製を行ない測定に供することとした。 (R) マンガン鉱石 告示では、マンガン精鉱が対象となっているが、実際には試料の入手が不可能なため塊鉱石を入手し、精鉱の粒度(325mesh以下)とは異なるが 1mm以下に粉砕して供試料とした。 (S) イルメナイト(チタン鉄鉱)−M イルメナイトサンドは、前年も測定したが、今年度は若干粒度の粗い低品位鉱を入手し供試料とした。 (T) 蛍 石(塊) 重晶石と同様に微粉鉱石の類いの蛍石(化学用)を対象としているが、前年度測定している。従って、今回は粒度構成の変化による液状化現象が発生する可能性の有無の確認をするため、鉄鋼用(塊鉱)を入手し 9.5mm以下に粉砕し粉塊混合状態で供試料とした。 (U) カッパースラグ カッパースラグは、珪酸鉄、鉄精鉱と同様に銅精練から派生する鉱さいの一種であ
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